Instagramでご紹介した、蔵の正面右側に植えたヒトツバタゴ、通称ナンジャモンジャです。
特定の場所に生えている見慣れない立派な植物、
怪木や珍木に対して地元の人が付けた愛称だといわれています。
ヒトツバタゴのことを指すことが多いですが、特定の植物の種名ではなく、
ニレやイヌザクラ、ボダイジュなど他の樹種を指す場合もあるそうです。
地域によってはナンジャモンジャではなく、あんにゃもんにゃとも呼ばれているそうです。
ナンジャモンジャと呼ばれる理由については、
民俗学ではもともとは占いや神事に利用されていたもので、
植物名で直接呼ぶことがはばかられたものではないかといわれる説など、
様々な説がありますが、今回は蔵ku-raの庭を作ってくださっている、
庭師の彌永さんにお聞きした水戸黄門の旅伝説をご紹介します。
水戸黄門の旅伝説の1つとして、神崎明神に参詣した時、
利根川を往来する船の「アラ」(船首方向)になった神崎の森を訪ね、境内の大木が目に入ったといいます。
そこで、水戸黄門が「この木は、何じゃ?」と里人に聞いたところ、
里人達もよく知らなかったので、口ごもりしながら「なんじゃ・・・もんじゃ・・・」と言ったそう。
水戸黄門は、「そうか『なんじゃもんじゃ』と言う木か」と言ったそうです。
それ以来、この地の人々はこの大きな楠の木を『なんじゃもんじゃ』の木と呼んできたそうです。
各地の由来を見ても、その土地には珍しい種類で、大木であるものを、
総じて『なんじゃもんじゃ』といっている理由は、
誰にも分らなかったから、というわけです。
蔵ku-raのナンジャモンジャも、
これから蔵ku-raと共に大木に成長していってくれるのが楽しみです。
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